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メンタリズムな恋…
第11章 先生、助けて…



「はい…。」


私は教授の言葉に従うと決心する。

だって私はメンタリスト…。

教授の気持ちが痛いほど伝わって来る。

逃げちゃダメだ。

今、逃げ出せば私は石井の支配から一生逃れる事が出来なくなる。

教授はそれをわかってて先生に私を託した。

彼は一流のメンタリスト…。

私が頼るべき存在は警察でなく先生だけだ。

涙を拭いナースコールを握り直す。

愛用のバッグを背負い、大きく息をする。

ナースコールを押すと同時に病室の扉へと向かって走る。

警護の警察官が何事かと私を見る。


「教授が意識を取り戻しました。」


私の言葉に1人が病室の中へ入る。


「お医者様を呼んで来ます。」


そう言って廊下を走り出す私をもう1人の警察官が追い掛けて来る。

1人は私の警護を片桐さんから言われてる人だと確信を持つ。

私とすれ違うようにナースコールを受けた看護婦さん達が走って来る。


「教授が意識を取り戻しましたっ!」


看護婦さんの1人に向かって叫ぶ。


「先生を呼ぶわ。」


その看護婦さんと共に廊下を走る。

警護の警察官は雪崩のように駆け付ける看護婦さん達に阻まれて私との距離が開く。

今だ…。

私は病室が並ぶ廊下の死角になるエレベーターのボタンを押す。

ありがたい事にエレベーターの扉がすぐに開く。

混乱に乗じて病院を脱出する。

タクシーに乗り込み先生が居るはずのホテルへ向かって貰う。

先生はそこに居る。

メンタリストとしての私の心がそう叫ぶ。

貴方は私を待ってる。

その理由はまだわからない。

だけど必ず貴方はそこで私を待ち続ける。

その自信だけが強くなる。

出会った時から貴方は私を待っていた。


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