この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
メンタリズムな恋…
第11章 先生、助けて…



箱から出て来た赤い飴玉の包みをそっとスカートのポケットに仕舞う。

これが私の唯一の食事…。

幼いながらも考える。

飴玉の下にオマケが見える。

お願い…。

祈りを込めてオマケを出す。

本来ならがっかりするはずのイヤリングが出て来る。

今の私はそのイヤリングが欲しいと願ってた。

だってイヤリングは魔法界と通信が出来る唯一の手段だから…。

そのイヤリングを耳に嵌めて通信を試みる。

ピンチになる魔法少女はいつもそうやって魔法プリンスに助けを求める。

私は必死の思いでイヤリングに話し掛ける。


「誰か…、お願い…、助けて…。亜子を助けてくらさい。」


何度も何度もイヤリングに向かって叫ぶ。

倉庫の扉が開く。


「誰と話をしてる?」


悪魔が戻って来た。

イヤリングを隠そうと耳から外し手に握る。


「何を隠したっ!」


悪魔が私を車の方へと突き飛ばす。

ドンッと背中が車に当たり全身に痛みが走る。


「ごめんなさい、ごめんなさい。」


手の平を開き悪魔に見せる。

ピンク色の玩具のイヤリング…。

悪魔はそれを見て鼻で笑う。


「くだらねえ…。」


そう言うと悪魔は私の手あったイヤリングをコンクリートの床に叩き落とし、そのイヤリングを足で無残に踏み潰す。

この瞬間、イヤリングのように私の夢も希望も何もかも全てが粉々に打ち砕かれた。

グッと悪魔が私の首に手を掛ける。

息が出来ずに踠く。


「ここから出たらお前を殺す。何処に逃げようと殺してやる。いいか?言ってみろ。」

「行か…ない。何処に…も…。」


行かない。

首を締められながら私は悪魔に服従する。

こうして私は悪魔の支配を受ける事になる。


/266ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ