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メンタリズムな恋…
第14章 先生、気障過ぎる



男がニヤリと不敵に笑う。

色白でとても綺麗な男…。

スリムなジーンズの上にだらしなく白いYシャツの前を肌蹴て羽織っただけの骨張った身体が見える。

伸びた髪は長髪と言えるほど長く、無造作に束ねて1つに括られてる。


あれが…。


今の石井…。

まさに病的だと思う。

頬が痩せ痩けて、切れ長な瞳だけが野獣のようにギラギラとしてる。


「石井 宏伸だな?」


片桐さんがゆっくりと確認する。

石井がまたニタリと笑う。


「お前は呼んでねえよ。少し黙ってろ。」


片桐さんを見ずにそう言った石井は先生の方を睨むように真っ直ぐに見る。


「久しぶりの兄弟の再会に余計なのを連れて来てんじゃねえよ。」


石井が先生を挑発する。

先生は黙ったまま動かない。

腕を組み、シャッターの前でずっと石井を睨み返したままだ。


「お前はそこで見てろよ…。」


石井が唇の端を舌舐めずりする。

見てろ?

何を?

石井の言葉の意味がわからない。

片桐さんも石井に警戒して動けなくなってる。

空間全体が石井の病的で重いメンタリズムに囲まれてる重圧感に押し潰されそうだ。

息が苦しくなる。


「いつまで隠れてる。」


石井が言う。

隠れてる?

誰が?

石井を見た。

ビクリと私の身体が強張る。

石井は私を見てる。


「ここから出ない約束だったろ?」


その声は甘く優しく…。

そして…。


「お仕置きしてやるから来いよ。」


冷たく恐ろしいものへ変化する。

なのに…。

ゴクリと私の喉がなる。

石井の支配は解けたはず…。

それでも私の身体が勝手に動く。

ズリズリと足を引き摺りながら1歩、また1歩とシャッターの中へと突き進む。

片桐さんの横をすり抜ける。


「三好さんっ!」


片桐さんが叫び声を上げ私の腕を掴む。


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