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メンタリズムな恋…
第18章 先生、先生って呼んで
どうすればいい?
河合教授は女としてではなくカウンセラーとして考えろと私に教えたいのだろうか?
幸之助は私を愛してる。
だけど、ただの普通の女のままでは幸之助の心は埋まらない。
どうすれば…。
私が必死に考える間に幸之助が目を閉じる。
「幸之助…。」
「眠い…。」
「眠いって…。」
「時差ボケ…、まだ治ってない。」
「だからって…。」
人を下着だけの半裸にしといて放置ですか?
なんとなく幸之助の愛情の薄さには積もりに積もった不満が湧いて来ちゃう。
膨れっ面になる私を幸之助がクスクスと笑う。
「何?頑張って起きてたら亜子の方が俺の上で腰振ってくれんの?」
「うぐっ…!?」
そんな想像しただけで自分には無理だと思う。
淫らに幸之助の上で快楽の悲鳴を上げて踊り狂う。
「ひぃぃぃっ…!?」
「そういう所は相変わらず可愛いけど、今の俺はお前をまともに抱く事も出来ない。」
「幸之助?」
「情けないと思う。お前を守るとか言っててこのザマだからな。」
「そんな事は…、ないよ。」
「俺としちゃ、そんな事でも嫌なんだよ。だから今は寝るしかない。」
本当に眠そうな幸之助が再び目を閉じる。
寝たら…。
また幸之助が消えちゃう気がして落ち着かない。
私の不安を幸之助は見逃さない。
目を閉じたままのくせに…。
「亜子は眠りたくないのか?」
とか聞いて来る。
「また…、幸之助が消えたら…。」
「今回は消えない…。」
「前回も一緒に居てくれるって言ってて居なくなったじゃないっ!」
今更、幸之助を責めたい理由じゃないのに責めた口調になってしまう。