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メンタリズムな恋…
第19章 先生、帰ろう



一晩中、幸之助を私が抱き留めて眠ってた。


「起きろ…。」


何度もうつらうつらを繰り返してた私の身体が揺さぶられる。


「ん…。」


明け方に限界を感じて眠った私はもう少し眠りたいと生返事を返す。


「やれやれ…。」


呆れた教授の声に慌てて目を開く。

下着のまま上半身を裸の幸之助に被さるように眠ってた私を河合教授がベッドの脇から見下ろしてる。


「きょっ…!?」


幸之助から飛び降りるなりシーツで身体を隠せば私と同じように下着だけの幸之助が


「ぐはっ…、俺のシーツを取るなよ。寒い…。」


と叫ぶ。


「教授っ!」


今は幸之助が何を叫ぼうと構ってる余裕はない。


「話は昼食の後だ。2人共、顔を洗ってダイニングの方へ来なさい。」


基本的に無駄な話を嫌う教授は要件だけを言うと部屋から出て行く。


「馬鹿っ!朝にはちゃんと起こしてくれるって言ったじゃない。」


とりあえず朝になれば私を起こすと約束した幸之助に文句を言うしかない。

今はもう朝と言うよりも昼前という時間…。

思いっきり教授に失態を晒した自分に泣けて来る。


「あー…、なんか起こし辛くて…。」


ボサボサの髪を掻きながらのんびりと幸之助が呟くように言う。


「ここ…、ホテルじゃなくて教授の家なんだよ。」


半泣きになる私の頭を軽くポンポンと叩いてから何故か幸之助が笑う。


「亜子が居てくれたから久しぶりによく寝れた。」


幸之助のその笑顔に胸に痛みが走る。

茅野のホテルでも幸之助はベッドを使わずに落ち着いて眠る事がなかった。

私が居たから…。

私が居れば幸之助は普通に笑える生活が出来るようになるかもしれないと小さな希望が見えて来る。


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