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メンタリズムな恋…
第19章 先生、帰ろう



神奈川のご両親…。

幸之助の叔父であり、義理の親だとだけは聞いてる。

そのご両親すら幸之助は受け入れる事を拒否してるように見える。


「教授、明日からしばらく幸之助を連れ出しても良いですか?」


完全に無言になった幸之助を無視して私が一方的に教授と話を進める。


「大和君を?」

「連れて行きたい場所があるから…。」

「そりゃ…、大和君が良いなら構わないが…。」


教授が幸之助をチラ見する。


「……。」


オムライスを無理矢理に口に押し込む幸之助は露骨に嫌そうな表情を浮かべて私を見る。


「明日、ホテルから車を取って学生寮まで迎えに来てよね。来なければ痛い目見せるからね。」


とにかくこの男は脅すに限る。

有無を言わせない私の態度に教授がクックッと笑い肩を震わせる。

幸之助だけが冷めたオムライスを苦味を潰した表情で口に押し込み飲み込む。


「聞いてるの?」


上から目線で幸之助を見下ろせば


「俺…、怪我人ですけど…。」


と言い訳をする。


「飛行機にも乗って、車でホテルまで行き電車でここまで来たのでしょ。」

「……。」

「来なければ…。」

「行くから…。」

「なら、よろしい。」


強気で接しなければ幸之助を失う。

完全なメンタリズムの繋がりを幸之助と築きたい。


「ごちそうさまでした。」


教授に挨拶をして教授と自分の空いたお皿を洗う。


「これ、洗ったら帰ります。」


教授にそう伝えれば幸之助が目を見開く。


「気を付けて帰りなさい。」


幸之助と違い教授は落ち着いて私に言う。

学生とはいえ年頃の女子が教授の家にダラダラと居座る訳にはいかない。


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