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メンタリズムな恋…
第3章 先生、解決しました



落ち着かなければ…。

私が弱気になれば奈々ちゃんにその不安が全て伝わってしまう。

メンタリストになりたければ自分の感情のコントロールも重要な事だ。

自分の感情は見せずに相手の感情だけをコントロールする。

奈々ちゃんが今求めてるのは母親の温もり。

奈々ちゃんのお爺さんは奈々ちゃんがお爺さんの居る場所に来る事を望んではいない。

奈々ちゃんを強く抱き締める。


「もう大丈夫。だから奈々ちゃんはしっかりとしてママに元気な姿を見せようね。」


一方的に奈々ちゃんに話し掛ける。

奈々ちゃんの瞳が『ママ』という言葉に反応する。

この子は助かる。

そう確信する。

軽トラックのフロントガラスの向こう側に赤いランプが見えて来る。

奈々ちゃんの家の前に救急車が停まってる。

それに、凄い人集り…。


「マスコミか…。」


先生が不機嫌な声を出す。

人集りのせいで軽トラックは救急車に近付けない。


「片桐…、役立たずだな。」


また先生が呟く。


「先生、私だけ降ろして…。」


僅か数メートル手前で軽トラックが停まる。

奈々ちゃんを先生に預けて私だけが軽トラックから飛び出せば人集りが私の方に向かって襲って来る。


「道を開けて下さいっ!今は一刻を争うのです。」


声を張り上げる。

私の声に反応した警官達が一斉に動き出し人集りを制してくれる。


「奈々は!?奈々は!?」


パニックに近い声を出して軽トラックに駆け寄って来る奈々ちゃんのお母さんが見える。


「奈々ちゃんは無事です。先生が救急車まで運びますからお母さんは一緒に救急車に乗って下さい。」


そう説明する頃にやっと先生が軽トラックから降りて来る。


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