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メンタリズムな恋…
第4章 先生、油断大敵です
膝を抱えて顔を伏せてた先生がゆっくりと顔を上げると私の顔をじっと見る。
トクンとまた心臓が鼓動を奏でる。
「あのね、先生…、私の過去の記憶だけど…。」
駄目元で聞いてみた。
ツンッ…。
と先生が人差し指の指先で私の左乳房の真ん中辺りにある頂点を軽く突く。
ビリッと妙な電気が身体中に走り
「やんっ!」
と叫ぶと同時に突かれた胸を押さえて私の方が先生の足元に踞る。
「何するんですか!?」
先生を睨む。
「先っぽ…、尖ってた。」
先生は不思議そうに私を見る。
「ひぃぃぃっ!?」
そういう言葉はボロ雑巾の先生から聞きたくないと悲鳴を上げる。
「なんで悲鳴?」
「先生が変なところを触るからです。」
「片桐になら触らせるくせに…。」
先生が口を尖らせる。
「触らせませんっ!」
「触らせるだろ?片桐と話してる時の亜子は瞳孔が開いて体温が上がってる。」
その意味は知ってる。
人は動揺したり嘘をつくとそういう反応を示す事が多いと心理学で学んだ。
特に異性の間の場合、相手を恋愛などで意識した時にそういう反応を示す事も知ってる。
「体温なんか上がってませんっ!」
先生の言葉を必死に否定する。
男の人に慣れてないから…。
片桐さんのように如何にもモテそうな爽やかな男の人には緊張する。
ただ、それだけの事…。
先生には…。
大和 幸之助の時はドキドキして頭の中が真っ白になるからとなるべく見ないようにしてしまう。
逆にボロ雑巾の時は腹が立つから母親のようにガミガミ言う女になってるとは思う。
それでも私の身体が勝手に反応してる。
先生が私を見るとさっきみたいに乳首を勃てて先生にみっともない姿を晒す事になる。