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メンタリズムな恋…
第6章 先生、繋がってます
またしても眠ってたらしい。
ゆっくりと目を開ければ先生の綺麗な顔が私の目の前に存在する。
「ぎっ!?ぎゃああぁぁぁああっ!?!?」
「あー…、うるせえ…。逆上せるぞ。」
それだけを言うと先生がバスルームから出て行く。
見られた!?
全裸を完璧に見られた!?
ダッシュでバスルームから出て部屋着用のラフなワンピースを着る。
「なんで、いきなりバスルームに来るんですか!?」
ソファーに踞る先生を怒鳴り散らす。
「飯が来たのに出て来ないからだ。」
ふてくされる先生が呟く。
ご飯って…。
リビングにある巨大な大理石貼りのダイニングテーブルの上にはフレンチのコースのような豪華な食事が並んでる。
「先生が頼んでくれたの?」
「眠いなら、さっさと食って寝ろ。」
「一緒に食べよう。」
「……。」
私には逆らわないと決めてくれたのか、先生が大人しくテーブルに着く。
「これって…、このホテルのルームサービス?」
一流フレンチと変わらない料理を食べながら先生に聞いてみる。
「料理が良いのがホテル茅野の売りだからな。和洋折衷の料理が24時間食べられる。シェフは全て厳選されたシェフとかなんとか言ってたな。」
「誰が?」
「ホテル茅野の社長…。」
「先生の知り合いですか?」
「大学の同級生…。」
先生の事がもっと知りたいと私は質問を繰り返す。
「このホテルの社長さんとお友達なんですか?」
「別に…。」
「お友達じゃないの?」
「昔、あいつの妹が家出をした時に探してやるのを手伝ってやっただけだ。」
「妹さん?」
「少し前までは、その妹がこのペントハウスに住んでたらしい。」
なんか凄い世界だな…。
こんな部屋で暮らすとか私には考えられない。