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メンタリズムな恋…
第7章 先生、逃げられないよ
クッと顎先が指で掴まれる。
「先生…。」
声が震える。
だって先生の顔が近付いて来る。
私の唇に彼の唇が重なる。
2度目のキス…。
本当にキスされてると確信する。
あの大和 幸之助が私にキスをしてる。
チロチロと先生の赤い舌が私の上唇を舐めて来る。
その舌に応えるように私も少しだけ舌先を出せば先生の舌に一気に絡み取られてしまうから口を閉じる事も出来なくなる。
「んぁ…。」
息なんか出来ずに目を閉じる。
胸の辺りを先生の手がゆっくりと撫でる。
脚が震えてた。
ソファーに座る先生の身体にもたれかかるように自分の身体を預ける。
長いキスが続く…。
唇を喰み、舌を吸い上げる深いキス…。
ふわふわと胸が服の上から揉まれてる。
ブラジャーがキツいなとか思うほど胸が膨らみ熱を発する。
頭は真っ白で何も考えられない。
ただの馬鹿な女に成り下がる。
貴方になら何をされても構わない。
そんな風にまで思えちゃう。
このまま…。
永遠に感じた時間の終わりが来る。
名残りを惜しむように先生の唇が私の唇にチュッとリップ音を奏でて離れる。
「なんで…、逃げない?」
辛そうな切ない瞳が私を見る。
逃げる?
先生から?
だって私の身体は私の言う事を聞いてくれないもの。
「ちゃんと逃げなきゃダメだろ。」
泣きそうな顔をする先生が俯く。
なんで?
何がいけないの?
何故、先生が苦しむの?
先生は私に近付くたびに傷付いた顔をする。
私にわかるのはその程度…。
「好きな部屋を使って、さっさと寝ろ…。」
冷たい言葉を呟いた先生はもう私から背を向けてソファーに踞る。