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メンタリズムな恋…
第1章 怪しいバイトの始まり



FBIに入って、すぐの頃は日本のテレビもわざわざアメリカの彼を追い掛け回して取材をしてた。

ある日、彼の方から仕事の邪魔になるからと取材NGの発言が出る。

そして彼はテレビから姿を消す。

彼は本物のメンタリスト…。

私が憧れた社会に貢献するメンタリストの姿そのものの人だ。


「その大和さんが私を待ってるってどういう意味なのですか?」


私のバイトと大和さんとの関係がわからない。

私の質問に教授が答える前にホテルの駐車場に車が着いてしまう。


「とりあえず本人を交えて話をしよう。」


教授がそう言って車から降りていく。

私も慌てて教授を追い掛ける事にする。

とにかく大和さんに会えるというだけで私の胸が高鳴りワクワクしちゃう。

ホテルのフロントロビーを抜けて教授とエレベーターに乗り込み深呼吸する。


「すぅー…はぁー…。」

「余り気合いは入れない方が良いよ。」


流石に教授が呆れた顔で私を見る。


「だって、あの大和さんに会うんですよ?あっ!?教授、私の服とか髪とか変じゃないですか?」

「三好君も女の子なんだねぇ。」

「だから、みっともない格好とかで会って良い人じゃないですよ。」


どちらかと言うなら私はお洒落な方じゃない。

メイクもルージュくらいでほとんどしない。

今日は暑かったから七分の白いジーンズに膝までの丈のある水色のワンピースシャツを着てる。

もっとお洒落な格好の方が良い?

と言ってもお洒落な沙莉奈とは違いお洒落な服なんか持ってない。

エレベーターの壁にある鏡を見て自分の姿にため息が出る。


「三好君は充分に可愛いよ。」


教授が変な慰めを言ってくれる。


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