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メンタリズムな恋…
第8章 先生、帰るから待ってて



先生が私の手を握る。

私の質問には答えてくれないのに先生が私をクビにするつもりがない事だけは伝わって来る。


「いってきます。」


先生にそう言って家を出ようとする。

私の手に絡む先生の手に一瞬だけ力が籠る。

それは行くなというメッセージ…。

先生の声がちゃんと聞こえる。

それでも私は先生の絡む指を少しづつ解き先生に背を向ける。

ちゃんと帰るから待っててよ…。

私の声は貴方に届くはず…。

彼は超が付くメンタリスト…。

先生とお母さん達が見守る中、パトランプが灯る片桐さんの車に乗り込んだ。

今日は制服を着た違う警察官が運転する。

片桐さんは後部座席に乗り込んだ私の隣に座る。


「警視庁の方へ行きます。」


片桐さんはそれが当たり前のように言う。

まるで犯人のように私は連行されてると感じる。


「片桐さんは始めから私の事を全部知ってたんですよね。」


彼を責める口調になる。

知ってて私をデートに誘ってからかってたの?

そんな気持ちで彼を見る。

真っ直ぐな片桐さんは目を見開き驚いた表情で私を見返して来る。


「全てを知ってたわけじゃありません。」


狼狽えてる。

白馬の王子様はどこかのメンタリストとは違いストレートに感情を出す。


「説明をして下さい。」


冷ややかに私が言えばますます切ない表情に変わって行く。


「始まりは18年前に起きた幼児誘拐事件でした。」


片桐さんが諦めたように話をする。


「幼児誘拐事件?」


その頃は片桐さんはまだ小学生のはず…。

先生は中学生…。

そんな事件と私の部屋が荒らされる事件との繋がりがわからない。


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