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第4章 ４　ヘルス嬢マリリン

　あたしは夫のズボンの中に手を入れた。

　じっとりとして冷たい感触の中に弾力のある力がみなぎっている肉の凶器があった。

　一度射精して達したはずなのにそこはまた固く勃起している。

　この興奮は嫉妬と共に表裏一体であたしに対する猜疑心が隠れている。こ

のまま時がたつと嫉妬から夫はあたしに対して猜疑心を持つようになる。あ

たしが紀和をどれほど愛しているかはっきり確認させる事が必要だ。

「ね、このままあたしを犯して。葵は悪い女なの、お仕置きに犯して。ご主

人様の力の続く限りお仕置きして下さい」

　夜はこれから深まっていく。夫のこの嫉妬はかなり厄介かもしれないけれ

ど、嫉妬するのは自分に自信がない時に起こりやすい。猜疑心を取り除き、

男の自信を取り戻してもらうには少しばかり時間が必要だ、でも少なくとも

私と紀和には今は充分その時間がある。