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風俗ごっこ
第4章 4 ヘルス嬢マリリン
 あわててそのまま送りにいく。

「今日も無茶してごめんなさい」

「いえ、全然なんともないです。来週もいらっしゃいね、待ってますから」

 明るい場所ではちょっと恥ずかしいベビードール姿で送り出し、居間に戻

ると夫はまた下を向いていた。

「紀和、興奮した?」

 そう聞くと少し固い声で「ちょっと面白くなかった」と言う返事が返って

くる。

「大介さんにキスした事?」

 予感はしていた。大介と絡んでいる事自体は興奮するためと割り切ってい

る様な気がするのだけれど、あたしはどこまで行っても紀和の妻で、他の男

を好きになることなどないと言う信頼が根底にある。少なくとも夫はそう信

じている。それが崩れたら夫婦関係も崩れていく。夫はそう考えたのだと思

う。

「いきなりでびっくりしたよね。あれ見て興奮したの?」

「頭が真っ白になって怒りが湧いて来た。でも、でも、それなのにその後パ

イズリしながらフェラして、大介の精液を飲みこんだ時、俺は興奮で精を放

ってしまった。なんかすごく悔しい」

「ここも悔しい?」
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