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第6章 ６　本番の無いソープランド葵

画面に二つの画像を同時に並べてみたり、かなり近接するズームの機能を持

っている事が分かった。

　画面が進み二度目が出来るか聞いて、嬉しそうに大介の射精した精液をあ

たしが嚥下するシーン、抱き合ってシックスナインから相互愛撫するシー

ン、そうして大介のペニスにローションを振りかけ股間に導いていくシーン

などどれを取ってもアダルトビデオ顔負けの映像だった。そうして棚からの

目線で撮られた画像ではどう見ても挿入して性行為を行っているとしか見え

なかった。

「これ見て興奮しない男はいないと思うよ。スタイルが良くて色白で乳房の

形が良い、ポルノ女優にもこんな美人はいないな」

　耳が痛い、はっきり嫌みに聞こえる。

「あっ、ちょっと待って！」

　あたしはようやく解決の糸口を見つけた。

「今のシーンは葵と大介が一緒にアクメに達するシーンだ。最も興奮するシ

ーンだけれど、葵の達するシーンで悔しい事に俺も射精しちまった」

「そこ少し巻き戻して、・・・そう、そこからコマ送りしてよ」

　あたしは自分の潔白の証拠を画面に捕らえた。

「あなた、あたしの手の中のこれなんだと思う」

　じっと見いる夫。