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背徳の嗜好
第11章 新境地の快楽

 「…ご主人、如何でしたか?…こんなふうに潮を噴いちゃうのも、
初めてだったんじゃありません?…気持ち良かったですか?」

ガックリと足許に跪いた私に対し、奈央が上から見下ろす様、
マンゾク気に感想を求めてくる…

言わずもがな、潮を噴くのも初めてのコトだった…

AV等の映像を観て、男も潮を吹くというのは、解っていたが…
自分が当事者となって、潮を吹かされることになるとは思いもしない…

確かに二人が話していた通り、地獄の苦しみに耐え抜いた後に訪れたのは、
超絶怒涛の解放感からくる新境地の快楽といって間違いなかった…

 「今みたいに自分が潮を吹かされる側になってみると…
潮を吹いちゃう女性の気持ちがよく解って、為になったんじゃありません?」

女性も潮を吹く時というのは、こんな感じなのだろうか?

まるで、ずっとガマンしていたオシッコを一気に放出する時のような何とも言えぬ爽快感…

ソレに溜まった状態で射精する時の絶頂感を掛け合わせたような唯一無二の感覚は、
ココで美紀や奈央に出会わなければ、決して味わうことができなかっただろう…

一度味わった男が病みつきになってしまうというが、認めざるをえない…

 「ほら、見て…これだけ大量に噴いたってことは、かなりスッキリしましたよね?」

重い顔を上げ、周りを見渡せば…
歩子の身体は勿論、辺り一面、私が噴いた潮で水浸しとなっていた…

改めて自分がしでかした醜態を思うと…
恥ずかし過ぎて、誰とも顔を合わせられず、言葉さえ出てこない…

 「フフッ…歩子さんもこんな感じで、ご主人が潮噴きするとは思わなかったかしら?
やっぱり、女の潮吹きなんかよりも、男の方が断然勢いがあって、量も桁違いに多いから
見てるコッチも昂奮して、たまらなくなってきちゃいますよね」

 「…」

実際、初めてナマで目にした『男の潮噴き』は、オシオキのフィナーレに相応しく、
トラウマにでもなってしまったかの様に、歩子の脳裏に鮮明に刻み込まれていた…

何かに憑りつかれた様に、口許にこびり付いた主人の淫水に舌を這わせてみると…
精液の様な男特有のイカクサい臭いや苦みもなく、潮の名の通りしょっぱい味がする…

こうして精液どころか、大量の男潮まで搾り出された主人のイチモツは
ありとあらゆる淫液を出し尽くし、見る影もなく、グニャリと項垂れてしまっていた…
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