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背徳の嗜好
第1章 コトの始まり

 それは私が『NTR』いわゆる『寝取られ』というジャンルのAVに
興味を持ったことがそもそものきっかけだった…

妻と結婚して早5年という月日が流れようとしていたが、
ここまでは大きなケンカもなく、お互い仲睦まじいまま過ごしてきている…


もちろん、出会った時から今も変わらず、ずっと妻のことを愛おしく想い続けていた…


だが、大概の夫婦であれば、一緒にいる期間が長くなれば長くなっていく程、
どうしたってセックスは自ずとマンネリ気味になり、回数はどんどん
減ってしまっていくことだろう…

それは私たち夫婦にとっても同じことだった…

最近に至っては、月に1度あれば、まだイイ方だろうか…?

こんな欲求不満の状態がいつまでも続き、ずっと溜め込んでいたのでは、
そのうち頭の片隅におかしな考えが浮かんできてしまっても何ら不思議ではない…

とは言っても、妻に隠れて他の女性とコソコソ浮気や不倫をするような
そんなたいそれた勇気や裁量は到底持ち合わせていなかった…

かと言って、完全に仕事と割り切った風俗で、手慣れたプロの女性に抜いてもらう…
というのでは、あまりに淋しく、私の心が満たされることはないだろう…

こうした最中、私の目に留まったのが、寝取られ系のAVだった…

初めてその内容を見た時、今までに感じたことのない異常なまでに昂奮したことを
ハッキリ憶えている…



 (…も、もし…こんなふうに妻が…ホントに他の男に寝取られて、目の前で
セックスしてるのを見たりしたら…)



妄想はどんどんエスカレートしていくばかりだった…

やがて、ネットでその類の動画や体験談を頻繁に検索するようになり…

そして、ついに我慢できなくなってしまった私は…
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