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背徳の嗜好
第6章 一方、別室で妻は…

 (…あぁ…ホントに…あ、歩子のヤツは…もう…)

知らぬ間に、私の見ていないところで、
妻がすでに寝取られてしまっていたのかと改めて思うと、
どうしようもない悔しさと憤りが込み上げた挙句、虚無感に苛まれた…

 「ご主人、そんなに気を落とさなくても大丈夫ですよ…たぶん今、
ご主人が想像して頂いたようなことには、なっていないはずですから…
美紀さんが言ったことは、冒頭以外ほとんどデタラメですし…
ましてや、奥様がセックスしていることなんて、絶対にあり得ませんので…」

 「エッ!」

部屋に二人きりとなり、気遣ってくれたのか、
イチモツが力なく項垂れ、落ち込んだ私に対し、
若い彼女が励ますように優しい声を掛けてくれる。

 「まぁ、奥様の方からモーションを掛けていった場合は別ですが…
少なくとも美紀さんのご主人の方から手を出すような真似はしませんので…
よっぽどのことがない限り、まだお互い指一本触れてもいないはずですけど…」


気休めの言葉なのかもしれないが、それでも彼女にそう言ってもらえると、
かなり心が救われた…

 (…た、頼む…彼女が言ってくれたように、お願いだから…
まだナニもせずに、穢れのない綺麗な真っ白い身体のままでいてくれ…)

私が祈るような思いで妻の安否を気にするその一方…

寝室に向かった美紀が音を立てないように、ゆっくりドアを開け、
中の様子をコッソリ覗き込んでみると…

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