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背徳の嗜好
第7章 恥態の競演

 「…で、主人の射精は見応えありました?
一週間以上じっくり時間を掛けて、イヤって言うくらい焦らしてあげたから…
相当濃いのがタップリ飛び出たんじゃありません?」

 「エッ!」

妖しい彼女の声に、私は記憶の世界から現実へと引き戻される。

 「何だかソコから随分とアレのイカクサい臭いが…」

遠目からゴミ箱に捨てられた大量のティッシュの塊を確認し、
美紀がその分泌量を推し量ろうとしていた…

 「おっ、おい!…お、俺の分まで確認しなくたって…」

起ち上がって見に行こうとする彼女に、彼が慌てて待ったを掛ける…

男にとって量が多いというのは、恥ずかしいことなのか…
ズバリ言い当てられ、彼は顔を真っ赤にした…

オドオドした彼の姿に、私もイタズラ心が擽られ…

 「…えぇ…あんな凄い出方をしたのは…今まで一度も見た事が…」

彼を辱める様、美紀の見解に同意する…

 「…あ、歩子さん…」

私の身体を汚してしまった事に、引け目を感じているのか、
彼は言葉を飲み込み、黙って女の内輪話に耳を傾けていた…

ウソではない…

私が今まで見てきた男の中で、最も衝撃を受けたモノ凄い射精だったのだから…

 「フフッ、そうなんですね…やっぱり、出される女側の立場としても…
実際、目の前で見ることになったら、量が多い方が昂奮しますし、嬉しくなりますもんね」

 「…それは…まぁ…確かに…」

女としても、少ないよりかは、多い方が断然達成感を感じるモノである…

 「…でも、たぶん…ソレに負けないくらい、私も奥様のご主人から
なかなか迫力のある射精を魅せて頂きましたので…」

 「エッ!」

 「フフッ…かなり昂奮したのか…
練乳の様な粘ついた精液をドバドバと四、五回に分けてタップリ出しちゃってましたよ…」

 「…」

この話だと、主人は彼よりも一足早く射精してしまい、
彼女はソレをしっかり見届けてからココに来たという事なのだろう…

既に彼女に私の知らない主人の醜態を見られてしまっているのかと思うと、
自分の事の様に恥ずかしさがこみ上げ、彼女に対する嫉妬が強くなっていく…

 「では、お互い気持ち良くイカれて、身体もイイ感じに温まったと思いますので…
そろそろ本番とイキましょうか」

こうしてこの後、いよいよお互い顔と顔を合わせて、
スワッピング本番という事になるのだった…
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