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背徳の嗜好
第8章 ただ、見ているだけで…

 「…奥様、お待たせしました」

5分程して、主人を呼びに行った美紀が寝室に戻ってくる…

 「…」

もう誰に見られても恥ずかしくないというのか、その格好は、
大胆に太股まで露出した妖艶な薄紫色のキャミソール一枚という姿だった…

 「さぁ、どうぞ中へ…」

後に続いて、私と同じバスローブに身を纏った主人が姿を現し、

 (エッ…)

更にその後ろからは、当然のことの様に、入口で出迎えてくれた若い女性の姿も…

 「…」

お互いチラリと顔を見合わせ、どちらからともなく、気まずそうに視線を外す…

 「…コ、ココで…」

高級ホテルのスウィートルームのような広い部屋の中央には
キングサイズのベットが二組並び、その両サイドには
まるで観覧席かのように、大きめのソファーが配置されていた…

部屋の奥に進むと…見知らぬ人物が顔を合わすなり…

 「ご主人、初めまして…美紀の夫の五十嵐と言います」

 「…あ、貴男が…み、美紀さんの…」

50代くらいだろうか?

イケメンと言われる類のルックスをしたダンディーな男が名を名乗り、丁寧に頭を下げた…

 (…こ、こんな…渋い感じの男と…あ、歩子は…)

彼と妻の格好がバスローブ姿なのは、一体どういうことを意味しているのだろうか?

 (…も、もう…この下には…)

徐にベッドに目を向けると、片方のシーツが明らかに乱れ、シワになっている…

 (エッ!…ア、アレって…)

私は目を見張った…

少し離れたこの位置からでも、枕のすぐ下の処に
オネショをしたような拳大の意味深なシミが見て取れる…

 「…」

そのお猪口一杯分程の中途半端な感じ量は
どう考えても、男が漏らしたモノとは思えないだろう…

 (…ま、まさか…この男の前で…歩子が…)

すでにイキ恥を晒してしまっているのかもしれない…

想像すると、急に不安になり…

 「なっ、なぁ…大丈夫だったか?」

慌てて妻に詰め寄り、尋問する…

 「…う、うん…まぁ、何とか…」

反応はぎこちなかった…

 「…そ、そういう貴方の方は?」

返す刀聞き返される…

 「…あ、あぁ…ナニも問題なかったよ」

勿論、私の方もイッたとは言えず…

 「…そ、そう…ならいいけど…」

 「…」

沈黙が流れる…

お互い聞きたいことは山程あったが、自分からはナニも言い出せなかった…
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