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背徳の嗜好
第2章 未知への入口
久しぶりのセックスに我を忘れ、まるで箍が外れてしまったかのように、
あれから明け方近くまで愛し合った私たちは、その昂奮も冷めないままに、
翌日から妻の要望に沿うよう、いろいろと一か月程掛け、
アレやコレやとネットで情報を探し集めていた…
そして…数ある中から、最終的に一つの会員制のサイトが目に留まる。
(…こ、このサイトの雰囲気と、コンセプトなら…
会員制だし…他のサイトに比べて少しは安心できるような気が…)
散々悩んだ挙句、意を決し、メールで私たちの簡単な素性や、現在の性行為状況、
性癖等、思いの丈を赤裸々に告白すると…
後日、サイトの主催者側から、待ちに待った返事がきたのだった…
『貴方たちご夫婦の思いは良く理解できました。私たちと同じ感性を持つ者同士、
一度お二人にお会いして詳しくお話を聞いてみたいと思いますので、
都合のいい日をご連絡下さい』
この整然とした文面を読み、昂奮と不安の入り混じった複雑な心境だったのを、
今でもはっきり覚えている…
こうして、返信メールから一週間程経過した次の休日、私は妻を引き連れ、
その当事者の元へと足を運ぶことになったのだった…