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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
単にヘアスタイルのことを言われただけなのに、彼の口から〝好き〟という言葉が飛び出しただけで、頬が熱くなる。今更ながらに自分は彼が好きなのだという事実を再認識してしまった。
心優は慌てて話を変えた。
「お母さんも甘いコーヒーが好きなの?」
長瀬が意外そうに言った。
「えらくお袋と意気投合したんだって? あの天然・マイペースのお袋と話が合うって、先生も頭のどっかのネジが緩んでるんじゃねえ?」
「お母さんは天然でもマイペースでもないわよ。あなたのことを心から思っている素敵な人じゃないの。親に対して失礼なことを言うものじゃないわ」
その時、長瀬が初めて笑った。久しぶりに見る彼の屈託ない笑顔に、心優の心臓が撥ねた。
「お袋のことをそんな風に言ってくれたのは先生が初めてだ。今までの担任は皆、お袋のことをよく思っていないみたいだったし、実際、本井なんかにはさんざん悪く言われたし」
心優は慌てて話を変えた。
「お母さんも甘いコーヒーが好きなの?」
長瀬が意外そうに言った。
「えらくお袋と意気投合したんだって? あの天然・マイペースのお袋と話が合うって、先生も頭のどっかのネジが緩んでるんじゃねえ?」
「お母さんは天然でもマイペースでもないわよ。あなたのことを心から思っている素敵な人じゃないの。親に対して失礼なことを言うものじゃないわ」
その時、長瀬が初めて笑った。久しぶりに見る彼の屈託ない笑顔に、心優の心臓が撥ねた。
「お袋のことをそんな風に言ってくれたのは先生が初めてだ。今までの担任は皆、お袋のことをよく思っていないみたいだったし、実際、本井なんかにはさんざん悪く言われたし」