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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
心優は彼に最後まで言わせなかった。
「違うの」
「何が違うんだ?」
長瀬の瞳が応えを知りたがっている。
心優は淡く微笑った。
「もし仮に私があなたを嫌いだったとしたら、やっぱり、鳥肌が立ったと思うわ。私が長瀬君を好きだから、何も拒絶反応が起こらなかったの。だから、あなたはそんな責任を感じる必要はない。本当に嫌な男だったら、私は自らの生命を絶ってでも拒んだと思うの。もう義父に良いようにされたときの子どもとは違うから。確かに無理強いという形ではあったけれど、私は最終的にあなたを受け容れたのは間違いない」
今、心優は漸く悟った。自分の心の奥底にあるのは秘密の庭園だ。そして、その誰も知らない庭には忌まわしい義父に辱められた想い出がずっと封印されていた。
けれど、今、好きな男に抱かれたことによって、過去の汚辱の記憶は浄められ、大好きな彼への想いとすり変わった。今、その庭を探しても、過去の哀しい記憶はなく、彼への溢れるような愛しさがあるだけ。
「違うの」
「何が違うんだ?」
長瀬の瞳が応えを知りたがっている。
心優は淡く微笑った。
「もし仮に私があなたを嫌いだったとしたら、やっぱり、鳥肌が立ったと思うわ。私が長瀬君を好きだから、何も拒絶反応が起こらなかったの。だから、あなたはそんな責任を感じる必要はない。本当に嫌な男だったら、私は自らの生命を絶ってでも拒んだと思うの。もう義父に良いようにされたときの子どもとは違うから。確かに無理強いという形ではあったけれど、私は最終的にあなたを受け容れたのは間違いない」
今、心優は漸く悟った。自分の心の奥底にあるのは秘密の庭園だ。そして、その誰も知らない庭には忌まわしい義父に辱められた想い出がずっと封印されていた。
けれど、今、好きな男に抱かれたことによって、過去の汚辱の記憶は浄められ、大好きな彼への想いとすり変わった。今、その庭を探しても、過去の哀しい記憶はなく、彼への溢れるような愛しさがあるだけ。