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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
本井は心優の前まで歩いてきた。その瞳がわずかに眇められている。元々細い眼がいっそう細められ、酷薄な光さえ宿しているように見えた。
「どうして愚かなことをしたんですか?」
「私、何のことをおっしゃっているのか判りません」
そのときは本当に判らなかった。が、すぐに心優の顔は蒼白になった。まさか? でも―。
何故、土曜日で学校が休みの今日、しかもこんな時間に本井がここにいるのかの方がよほど解せない。その予感は考えたくもないものだったが、心優の中ではほぼ確信に近くなりつつあった。
心優の予想を裏付けるかのように、本井はさらりと言った。
「あなたは汚い」
本当に汚物を見るようなまなざしで心優を見る。あまりに無表情なので、眼がねをかけたその神経質そうな顔はアンドロイドのように作り物めいて見えた。
「どうして愚かなことをしたんですか?」
「私、何のことをおっしゃっているのか判りません」
そのときは本当に判らなかった。が、すぐに心優の顔は蒼白になった。まさか? でも―。
何故、土曜日で学校が休みの今日、しかもこんな時間に本井がここにいるのかの方がよほど解せない。その予感は考えたくもないものだったが、心優の中ではほぼ確信に近くなりつつあった。
心優の予想を裏付けるかのように、本井はさらりと言った。
「あなたは汚い」
本当に汚物を見るようなまなざしで心優を見る。あまりに無表情なので、眼がねをかけたその神経質そうな顔はアンドロイドのように作り物めいて見えた。