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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
帰り際、心優は彼にはっきりと告げた。
―学校ではお互いに馴れ馴れしい態度は取らない、触れないことは約束してね。私はできれば、あなたに大学に行って欲しいし、私も教職を辞めたくはないから。
また、人間としても学校という神聖な場所では、公私混同は避けたかったので、けじめだけはきっちりと付けるつもりだ。
それでももし学校を去らなければならないときが来るとしたら、そのときは従容として運命を受け容れようと考えていた。
心優が怖ろしかったのは生徒との情事を知られてしまったことではない。本井が蛇のような執念深さで自分をつけ回し、あまつさえアパートの外で自分たちの情事に逐一聞き耳を立てていたということだ。
本井は能面を貼り付けたような顔で淡々と言った。
「あなたは長瀬にレイプされた、違いますか?」
―学校ではお互いに馴れ馴れしい態度は取らない、触れないことは約束してね。私はできれば、あなたに大学に行って欲しいし、私も教職を辞めたくはないから。
また、人間としても学校という神聖な場所では、公私混同は避けたかったので、けじめだけはきっちりと付けるつもりだ。
それでももし学校を去らなければならないときが来るとしたら、そのときは従容として運命を受け容れようと考えていた。
心優が怖ろしかったのは生徒との情事を知られてしまったことではない。本井が蛇のような執念深さで自分をつけ回し、あまつさえアパートの外で自分たちの情事に逐一聞き耳を立てていたということだ。
本井は能面を貼り付けたような顔で淡々と言った。
「あなたは長瀬にレイプされた、違いますか?」