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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
短い沈黙が流れた。心優は小さいけれど、はっきりとした声で否定した。
「違います、私はレイプなんてされていません。私も彼を愛していますから」
人の形をした無機質なアンドロイドが喋る。
「あなたはまだ、あんな人間の屑を庇うんですか?」
心優は膚が粟立つのを憶えながら応えた。
「何度申し上げたら、判って頂けるんですか? 長瀬君は屑なんかじゃありません。それに、この世に屑と呼んで良い人なんて、一人もいないと私は信じています。誰だって皆、欠点はあるけれど、一生懸命生きています。本井先生にそういう人を屑と呼ぶ資格はありません」
本井は大仰な溜息をわざとらしくついた。
「あなたのように汚れた女性をたとえ一時でも愛していた自分が恥ずかしいですよ」
そのいきなりな独白には、心優も愕かずにはいられなかった。だが、こんなストーカー紛いの男にそこまで想われていかたと考えると、かえって総毛立つような悪寒に囚われた。
「違います、私はレイプなんてされていません。私も彼を愛していますから」
人の形をした無機質なアンドロイドが喋る。
「あなたはまだ、あんな人間の屑を庇うんですか?」
心優は膚が粟立つのを憶えながら応えた。
「何度申し上げたら、判って頂けるんですか? 長瀬君は屑なんかじゃありません。それに、この世に屑と呼んで良い人なんて、一人もいないと私は信じています。誰だって皆、欠点はあるけれど、一生懸命生きています。本井先生にそういう人を屑と呼ぶ資格はありません」
本井は大仰な溜息をわざとらしくついた。
「あなたのように汚れた女性をたとえ一時でも愛していた自分が恥ずかしいですよ」
そのいきなりな独白には、心優も愕かずにはいられなかった。だが、こんなストーカー紛いの男にそこまで想われていかたと考えると、かえって総毛立つような悪寒に囚われた。