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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
校長はいつものように不似合いなほど大きな椅子にふんぞり返っている。心優は一礼し、部屋に入った。
心優を認めた校長は露骨に嫌そうな表情をした。彼女はそれは見ないふりをして単刀直入に切り出した。
「校長先生、私の担任している生徒、長瀬大翔君が本日付けで退学処分になったと聞きましたが、これはどういうことでしょうか? 今、職員室ではその噂で持ちきりになっているというのに、私は担任でありながら、何も知らされておりません」
校長の表情も声音も固かった。
「その取り乱し様では、既に詳細は知っているんだろう。今更、君がここに来て、どうなるものでもないよ。既に決まったことだ」
「しかし、彼が恐喝をしたとは到底、信じられません。ちゃんと調べたんでしょうか?」
校長は背広のポケットからハンカチを出して、苛立たしげに額の汗を拭った。
心優を認めた校長は露骨に嫌そうな表情をした。彼女はそれは見ないふりをして単刀直入に切り出した。
「校長先生、私の担任している生徒、長瀬大翔君が本日付けで退学処分になったと聞きましたが、これはどういうことでしょうか? 今、職員室ではその噂で持ちきりになっているというのに、私は担任でありながら、何も知らされておりません」
校長の表情も声音も固かった。
「その取り乱し様では、既に詳細は知っているんだろう。今更、君がここに来て、どうなるものでもないよ。既に決まったことだ」
「しかし、彼が恐喝をしたとは到底、信じられません。ちゃんと調べたんでしょうか?」
校長は背広のポケットからハンカチを出して、苛立たしげに額の汗を拭った。