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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
「警察が調査に入ったんだ。証拠も証人も上がっている」
「判りました。そこまでおっしゃるなら、私が直接調べてみます」
最早、校長を相手にしていても無駄だ。心優が背を向けようとした時、校長の声が追いかけてきた。
「止めたまえ、これは学園長の判断だ。一教師が奔走したところで、覆すことはできない。下手をすれば、君まで巻き添えを食うことになる。長瀬と君とのことで、君の処分を避けるためには、こうするしかなかった。君を巻き込みたくないと敢えて君の名を表に出さなかった甥の心根を汲んでやってくれ」
刹那、心優は凍り付いた。 それでは、長瀬を密告したというのは本井なのか?
彼女は振り向き、校長に向かって叫んだ。
「あなたたちは―何てことをするの?」
最後は涙混じりの声になった。本井は生徒と関係を持ってしまった心優を長瀬から引き離すことで、二人の関係を終わらせるつもりだったのだ。心優を助けるつもりでやったことかもしれない。だが、一人の教師を救うために一人の生徒を犠牲にして、許されるはずがないのだ。
「判りました。そこまでおっしゃるなら、私が直接調べてみます」
最早、校長を相手にしていても無駄だ。心優が背を向けようとした時、校長の声が追いかけてきた。
「止めたまえ、これは学園長の判断だ。一教師が奔走したところで、覆すことはできない。下手をすれば、君まで巻き添えを食うことになる。長瀬と君とのことで、君の処分を避けるためには、こうするしかなかった。君を巻き込みたくないと敢えて君の名を表に出さなかった甥の心根を汲んでやってくれ」
刹那、心優は凍り付いた。 それでは、長瀬を密告したというのは本井なのか?
彼女は振り向き、校長に向かって叫んだ。
「あなたたちは―何てことをするの?」
最後は涙混じりの声になった。本井は生徒と関係を持ってしまった心優を長瀬から引き離すことで、二人の関係を終わらせるつもりだったのだ。心優を助けるつもりでやったことかもしれない。だが、一人の教師を救うために一人の生徒を犠牲にして、許されるはずがないのだ。