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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
生徒には未来がある。夢があった。そのすべてを彼らは心優一人を救うために冷酷にも切り捨てたのだ。
「本井先生はいますか?」
職員室に戻った心優は本井を探した。
とにかく本井に逢って問いただしてみないことには始まらなかった。しかし、そのことを察知してか、本井はその日、病欠の届けがあったとのことだった。
学校内では誰がどこで聞き耳を立てているかは判らない。心優は午前中、時間が過ぎるのをもどかしい想いでやり過ごした。四時限の終業を告げるベルが鳴り響く中、すぐに学校を飛び出した。
近くではこれもまずいので、用心には用心を重ねてR駅まで二十分かけて歩いていった。駅前の小さな喫茶店に入り、人眼に立たない最奥のボックス席に陣取ると、すぐにバッグから携帯電話を取り出した。
「本井先生はいますか?」
職員室に戻った心優は本井を探した。
とにかく本井に逢って問いただしてみないことには始まらなかった。しかし、そのことを察知してか、本井はその日、病欠の届けがあったとのことだった。
学校内では誰がどこで聞き耳を立てているかは判らない。心優は午前中、時間が過ぎるのをもどかしい想いでやり過ごした。四時限の終業を告げるベルが鳴り響く中、すぐに学校を飛び出した。
近くではこれもまずいので、用心には用心を重ねてR駅まで二十分かけて歩いていった。駅前の小さな喫茶店に入り、人眼に立たない最奥のボックス席に陣取ると、すぐにバッグから携帯電話を取り出した。