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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
長瀬の携帯番号を押すと、発信音が続き、直に彼本人の声が聞こえた。
―もしもし。
昨夜、別れたばかりなのに、もう十年も声を聞いていないような気がする。
―心優?
彼の声を耳にした途端、心の中で張りつめていたものが一挙に弾けて、心優は嗚咽を洩らした。
―どうした? 泣いてる?
退学処分を宣告されたばかりの当人とは信じられないような落ち着いた声だ。今朝の出来事はすべて悪い夢だったのではないかとさえ思えてくる。
心優は泣きながら言った。
―あなた、よくそんなに落ち着いていられるわね。もう、知ってるんでしょう。
流石に少し間があった。
―ああ、昨夜の中にはもう親父の方へ通達があったらしいから。
―もしもし。
昨夜、別れたばかりなのに、もう十年も声を聞いていないような気がする。
―心優?
彼の声を耳にした途端、心の中で張りつめていたものが一挙に弾けて、心優は嗚咽を洩らした。
―どうした? 泣いてる?
退学処分を宣告されたばかりの当人とは信じられないような落ち着いた声だ。今朝の出来事はすべて悪い夢だったのではないかとさえ思えてくる。
心優は泣きながら言った。
―あなた、よくそんなに落ち着いていられるわね。もう、知ってるんでしょう。
流石に少し間があった。
―ああ、昨夜の中にはもう親父の方へ通達があったらしいから。