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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
 一日の終わりを締めくくる終礼の時、三組の生徒たちには今日を限りに学校を去ることを告げた。やはり、七ヶ月間をともに過ごした彼らにはきちんと話して辞めるべきだと思ったからである。
「何で辞めるの?」
「こんな中途半端な時期じゃなくて、せめて来年、俺たちが三年になるまでは学校にいてよ」
「先生がいないと、淋しくなるじゃん」
 意外にも生徒たちは口を揃えて引き止め、名残を惜しんでくれた。時には感情的に怒ってしまったりと、けして良い教師ではなかった自分を子どもたちがここまで慕ってくれていたのかと思うと、眼頭が熱くなり泣いてしまった。
「本来なら、こんな中途半端な時期に辞めるのは教師として、無責任すぎることも十分自覚しています。でも、どうしても続けられない事情ができてしまいました。最後まで自分勝手な先生を許して下さい」
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