この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
その唾棄するようなひと言に、心優はハッとした。ここにもまた一人、親の無責任な行動を見つめ、危険に晒されている子どもがいる。青田の父親は食品メーカーの社長だと聞いた。青田はもちろんN電機ほどではないが、それでもそこそこ名の通った会社の一人息子で、母親には溺愛されて育った。
何不自由のない恵まれた生活を送っているかに見える彼にも、翳りはあったのだ。青田のひと言から、彼の父親が大勢の愛人を作っているのであろうことは彼のことをあまり知らない心優にも想像はついた。
「可哀想に、青田君は傷ついているのね」
その何気ない言葉に青田は過剰なほどの反応を示した。
「俺が―傷ついてるだって?」
心優は頷いた。
「あなたも長瀬君も、きっと心が傷ついてるのよ」
刹那、青田が怒鳴った。
「俺と長瀬を一緒にするなッ」
何不自由のない恵まれた生活を送っているかに見える彼にも、翳りはあったのだ。青田のひと言から、彼の父親が大勢の愛人を作っているのであろうことは彼のことをあまり知らない心優にも想像はついた。
「可哀想に、青田君は傷ついているのね」
その何気ない言葉に青田は過剰なほどの反応を示した。
「俺が―傷ついてるだって?」
心優は頷いた。
「あなたも長瀬君も、きっと心が傷ついてるのよ」
刹那、青田が怒鳴った。
「俺と長瀬を一緒にするなッ」