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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
何故か長瀬は少し眩しげに眼を細めた。
「別に礼を言うほどのことじゃない。あいつは昔から虫の好かないヤツだから」
照れたようにそっぽを向いた彼の横顔は少し紅くなっている。教師に褒められて恥ずかしがるようなところはまだまだ子どもなのだ。心優はそんな彼を微笑ましく見つめた。
「ねえ、一つだけ訊いて良い?」
心優の問いに、長瀬は眼を見開いた。
「なに? 俺の好みのタイプは自己紹介のときに話したはずだけど」
心優は苦笑した。
「そんな話じゃないわ。どうして、長瀬君は青田君と仲が悪いの?」
「ああ、そんなこと」
長瀬は大袈裟に肩を竦めて見せる。
「つまらない話さ。昔、ガキの頃のことをいまだにあいつが根に持っているだけの話」
長瀬が話したのは確かに、笑ってしまうような子どもらしい、よくある話だった。長瀬と青田は悪縁があるらしく、小学校の頃からずっと同じ学校だ。二人ともにR学園の附属小学校の出身である。
「別に礼を言うほどのことじゃない。あいつは昔から虫の好かないヤツだから」
照れたようにそっぽを向いた彼の横顔は少し紅くなっている。教師に褒められて恥ずかしがるようなところはまだまだ子どもなのだ。心優はそんな彼を微笑ましく見つめた。
「ねえ、一つだけ訊いて良い?」
心優の問いに、長瀬は眼を見開いた。
「なに? 俺の好みのタイプは自己紹介のときに話したはずだけど」
心優は苦笑した。
「そんな話じゃないわ。どうして、長瀬君は青田君と仲が悪いの?」
「ああ、そんなこと」
長瀬は大袈裟に肩を竦めて見せる。
「つまらない話さ。昔、ガキの頃のことをいまだにあいつが根に持っているだけの話」
長瀬が話したのは確かに、笑ってしまうような子どもらしい、よくある話だった。長瀬と青田は悪縁があるらしく、小学校の頃からずっと同じ学校だ。二人ともにR学園の附属小学校の出身である。