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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
だから、青田の好きな彼女だって、長瀬がけして自分だけ特別扱いしたわけではないと判っているはずなのに、青田は本気で怒っていた。もちろん、青田にはその子からのチョコはなかった。
「あいつが俺を眼の仇にするようになったのは、それからさ。卒業式の後で、青田がその子にコクって見事にフラレたっていう噂も流れたけど、俺は本当かは知らない。まあ、それから、その子は公立中学に行って、俺たちはここの中等部に進んだから、それっきりだ。でも、その頃からますます青田の俺への攻撃が烈しくなったから、コクってフラレたというのは満更嘘じゃないかも」
実に他愛ない話だ。心優は笑った。この頃になると、やっと笑えるくらいの落ち着きは取り戻していた。
「さしずめ、恋のライバルというところね」
長瀬は心底いやそうな表情になった。
「止せよ、そんなごたいそうな代物じゃない。俺から言わせれば、傍迷惑な逆恨みなだけなんだからな」
「あいつが俺を眼の仇にするようになったのは、それからさ。卒業式の後で、青田がその子にコクって見事にフラレたっていう噂も流れたけど、俺は本当かは知らない。まあ、それから、その子は公立中学に行って、俺たちはここの中等部に進んだから、それっきりだ。でも、その頃からますます青田の俺への攻撃が烈しくなったから、コクってフラレたというのは満更嘘じゃないかも」
実に他愛ない話だ。心優は笑った。この頃になると、やっと笑えるくらいの落ち着きは取り戻していた。
「さしずめ、恋のライバルというところね」
長瀬は心底いやそうな表情になった。
「止せよ、そんなごたいそうな代物じゃない。俺から言わせれば、傍迷惑な逆恨みなだけなんだからな」