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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
「まあ、こういう話は率直に言った方が早いだろうからね。前橋君、君はそのう何だね、担任の教え子とまあ何というか、特別な関係になっておるのかな」
刹那、心優は脳天を何かで打たれたような気がした。数日前、職員用の女子トイレで長瀬と二人きりでいた時、踏み込んできたあの同僚の女教師の顔が浮かぶ。
「いいえ、そんな話は間違ってもありません」
即座に否定し、校長を食い入るように見つめた。
「一体、誰がそんなことを?」
校長はつと視線を逸らした。
「まあ、君自身が憶えがないというのなら、それで良い。君の前任校での勤務ぶりも聞いてみたが、真面目で生徒たちはもちろん、同僚の教師たちの受けも良い。前の校長は前橋君に限って、そんなことはあり得ないと君の人柄については保証した。男子生徒と特に問題を起こしたということもないようだから、今回は私も何も聞かなかったことにする。だがね、前橋君。人の口に戸は立てられんし、教師たる者はいつ誰に見られても疚しくない行いをしなければならん。それだけは君も心得ておいてくれたまえ」
刹那、心優は脳天を何かで打たれたような気がした。数日前、職員用の女子トイレで長瀬と二人きりでいた時、踏み込んできたあの同僚の女教師の顔が浮かぶ。
「いいえ、そんな話は間違ってもありません」
即座に否定し、校長を食い入るように見つめた。
「一体、誰がそんなことを?」
校長はつと視線を逸らした。
「まあ、君自身が憶えがないというのなら、それで良い。君の前任校での勤務ぶりも聞いてみたが、真面目で生徒たちはもちろん、同僚の教師たちの受けも良い。前の校長は前橋君に限って、そんなことはあり得ないと君の人柄については保証した。男子生徒と特に問題を起こしたということもないようだから、今回は私も何も聞かなかったことにする。だがね、前橋君。人の口に戸は立てられんし、教師たる者はいつ誰に見られても疚しくない行いをしなければならん。それだけは君も心得ておいてくれたまえ」