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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
「突然現れた少しだけ年上の美しくて優しい女性、許されない恋」
何故か、長瀬は心優をじいっと見つめていた。
「あれは、そういう話なのか、先生」
「そうね。そう理解しても良いと思うわ」
と、彼はそれ以上、源氏物語の話題を避けるかのように思いも掛けないことを言った。
「先生、俺、弁護士になりたい」
「―」
黙り込んだ心優に彼はまたポツリと零した。
「笑えるだろ、こんな授業にもまともに出ない俺が弁護士だなんて」
刹那、心優は首を振った。
「そんなことない。長瀬君の一年のときの成績を見たけど、テストは全体を通して、良い成績を維持しているわ。学年で三十位以内を常にキープするのはなかなかよ。誰にでもできることじゃないでしょう。でも、大学受験は正直、それだけでは駄目ね。平素の態度とか提出物とか、普段どれくらい頑張っているかも見られるし。だから、もう少し授業も真面目に出て、宿題もきちんと出して―」
何故か、長瀬は心優をじいっと見つめていた。
「あれは、そういう話なのか、先生」
「そうね。そう理解しても良いと思うわ」
と、彼はそれ以上、源氏物語の話題を避けるかのように思いも掛けないことを言った。
「先生、俺、弁護士になりたい」
「―」
黙り込んだ心優に彼はまたポツリと零した。
「笑えるだろ、こんな授業にもまともに出ない俺が弁護士だなんて」
刹那、心優は首を振った。
「そんなことない。長瀬君の一年のときの成績を見たけど、テストは全体を通して、良い成績を維持しているわ。学年で三十位以内を常にキープするのはなかなかよ。誰にでもできることじゃないでしょう。でも、大学受験は正直、それだけでは駄目ね。平素の態度とか提出物とか、普段どれくらい頑張っているかも見られるし。だから、もう少し授業も真面目に出て、宿題もきちんと出して―」