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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
「やりやがったな」
長瀬の瞳には静かな怒りの焔が燃えていた。もしかしたら憎しみすら宿しているかもしれない。凍てついたその視線は視線だけで人が殺せそうなほどだ。
長瀬が身じろぎした。
―殴られる!?
心優は思わず眼を閉じる。だが、永遠にも思える沈黙が続くだけで、何も起こらなかった。心優が恐る恐る眼を開くと、長瀬があざとい笑いを浮かべた。
「俺は生憎と女は殴らない主義なんでね」
そのままもう心優には眼もくれず出ていく。心優は慌てて彼を追いかけて廊下に出た。
「長瀬君、このままじゃいけないわ。本気で大学に行きたいと思うのなら、ちゃんと授業に出なくては。ね、一度、お母さんと話をさせて」
既に心優に背を向けて数歩先を歩いていた長瀬が立ち止まった。首だけねじ曲げるようにして振り返る。その瞬間の氷のような微笑に心優は眼を見開いた。
長瀬の瞳には静かな怒りの焔が燃えていた。もしかしたら憎しみすら宿しているかもしれない。凍てついたその視線は視線だけで人が殺せそうなほどだ。
長瀬が身じろぎした。
―殴られる!?
心優は思わず眼を閉じる。だが、永遠にも思える沈黙が続くだけで、何も起こらなかった。心優が恐る恐る眼を開くと、長瀬があざとい笑いを浮かべた。
「俺は生憎と女は殴らない主義なんでね」
そのままもう心優には眼もくれず出ていく。心優は慌てて彼を追いかけて廊下に出た。
「長瀬君、このままじゃいけないわ。本気で大学に行きたいと思うのなら、ちゃんと授業に出なくては。ね、一度、お母さんと話をさせて」
既に心優に背を向けて数歩先を歩いていた長瀬が立ち止まった。首だけねじ曲げるようにして振り返る。その瞬間の氷のような微笑に心優は眼を見開いた。