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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
美しいけれど、瞬時にして人の生命を奪う空怖ろしい氷。彼の微笑はまさしく凄艶そのもので、魅惑的だけれども、空恐ろしいものだった。彼の瞳には何の感情もない、ただ永遠に明けることのない闇がひろがるばかりだった。
「先生、俺は女には暴力はふるわない。だが、これ以上俺にしつこく纏いついてきたら、後悔することになるぞ?」
言うだけ言うと、彼はもう振り向きもせずに足早に去っていった。心優は悄然として教室に戻り、後はとりあえずは何事もなく授業を終えた。
彼を引き止められなかった。その想いは一日中、心優を捉えて離さなかった。すべての授業を終え、無力感に打ちひしがれて職員室に戻った。自分の席に座り込み、重い溜息を洩らす。
「前橋先生」
背後から呼ばれ、心優は振り返った。
「先生、俺は女には暴力はふるわない。だが、これ以上俺にしつこく纏いついてきたら、後悔することになるぞ?」
言うだけ言うと、彼はもう振り向きもせずに足早に去っていった。心優は悄然として教室に戻り、後はとりあえずは何事もなく授業を終えた。
彼を引き止められなかった。その想いは一日中、心優を捉えて離さなかった。すべての授業を終え、無力感に打ちひしがれて職員室に戻った。自分の席に座り込み、重い溜息を洩らす。
「前橋先生」
背後から呼ばれ、心優は振り返った。