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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
「残っている人、座りましょう」
それで四人の中、三人は席に座った。心優は最後の一人となった生徒に視線を向けた。155㎝の心優と比べたら、見上げるほどの長身だ。恐らく180は軽く超えているだろう。
「ええと、長瀬君だったかしら」
心優の唯一の自慢はいまだに視力が両眼ともに1.5であること。数メートル先にいた長身の男子生徒のブレザーのポケットには〝長瀬〟と名札がついていた。
「長瀬君、今は朝礼の時間です。席に座って下さい」
彼はチッと舌打ちし、踵を履きつぶしたスニーカーを引きずるようにして歩き窓際の最後尾に座った。心優は生徒たちに微笑みかけ、穏やかな声で告げる。
「それでは朝礼を始めます。まずは先生の自己紹介から始めなければならないわね。私は前橋心優といいます。名前の方は少し書くのが判りにくいの」
と、黒板に大きくチョークで〝心優〟と書いた。
それで四人の中、三人は席に座った。心優は最後の一人となった生徒に視線を向けた。155㎝の心優と比べたら、見上げるほどの長身だ。恐らく180は軽く超えているだろう。
「ええと、長瀬君だったかしら」
心優の唯一の自慢はいまだに視力が両眼ともに1.5であること。数メートル先にいた長身の男子生徒のブレザーのポケットには〝長瀬〟と名札がついていた。
「長瀬君、今は朝礼の時間です。席に座って下さい」
彼はチッと舌打ちし、踵を履きつぶしたスニーカーを引きずるようにして歩き窓際の最後尾に座った。心優は生徒たちに微笑みかけ、穏やかな声で告げる。
「それでは朝礼を始めます。まずは先生の自己紹介から始めなければならないわね。私は前橋心優といいます。名前の方は少し書くのが判りにくいの」
と、黒板に大きくチョークで〝心優〟と書いた。