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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
癇性な手つきで額の汗をぬぐい、校長は睨(ね)めつけるように心優を見た。
「長瀬の母親から苦情が来ていてね。もう、煩いったら、ないよ。学校の方でもどう対応するか決めかねていたが、教頭とも相談した結果、やはり彼を殴った君自身が謝罪にいくしかないという結論に達した。とにかく今日中に謝罪に行きたまえ」
「―判りました。この度はご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした」
心優は深々と頭を下げた。とにかく今回の件は自分が悪いのだから、仕方ない。教師が感情のままに生徒に手を上げるなんて最低だ。どんな言い訳も通じない。本来ならもっと早くに謝罪に行くべきだったのだろうが、事は心優一人の判断で行動はできない。
校長からもっと早い時点で何らかの指示があるかと待っていたにも拘わらず、呼び出されのは騒動から一週間も経った今日だった。
なので、長瀬に謝りたくても謝ることもできなかった。逆にいえば、これで謝ることができるし、この機会に彼の母親にも逢える。謝罪ついでに話はできないかもしれないけれど、このチャンスを逃せば、母親に逢う機会は永遠に巡ってこないかもしれない。
「長瀬の母親から苦情が来ていてね。もう、煩いったら、ないよ。学校の方でもどう対応するか決めかねていたが、教頭とも相談した結果、やはり彼を殴った君自身が謝罪にいくしかないという結論に達した。とにかく今日中に謝罪に行きたまえ」
「―判りました。この度はご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした」
心優は深々と頭を下げた。とにかく今回の件は自分が悪いのだから、仕方ない。教師が感情のままに生徒に手を上げるなんて最低だ。どんな言い訳も通じない。本来ならもっと早くに謝罪に行くべきだったのだろうが、事は心優一人の判断で行動はできない。
校長からもっと早い時点で何らかの指示があるかと待っていたにも拘わらず、呼び出されのは騒動から一週間も経った今日だった。
なので、長瀬に謝りたくても謝ることもできなかった。逆にいえば、これで謝ることができるし、この機会に彼の母親にも逢える。謝罪ついでに話はできないかもしれないけれど、このチャンスを逃せば、母親に逢う機会は永遠に巡ってこないかもしれない。