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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
どうやら長瀬の母はとんでもなくユニークな人のようらしい。
「よく殴ってくれたわね。あんな出来損ないの息子は多少痛めつけてくれた方が性根が叩き治って良いわ」
母親はマグカップからコーヒーを啜り、信じられないことを口にした。
「でも、お母さんは私が息子さんを殴ったことをお怒りになっていたのでは?」
おずおずと問うと、母親は豪快に笑った。
「そりゃ、一年のときの先生のような、いけ好かない鼻持ちならないヤツだったら、あたしも怒ったけどさ。あんたみたいに可愛い娘さんが来て殊勝に謝られたら、怒る気も失せるよ。それに、こう見えて、あたし、人を見る眼だけはあるの。若い中から苦労だけは人の何十倍もしてきたから、その人の眼を見ただけで、どんな人が判るもんね。あんたの眼は星を映した夜空のように綺麗、澄んでる。だから、息子を何の理由もなく殴ったりはしないと判るよ」
「よく殴ってくれたわね。あんな出来損ないの息子は多少痛めつけてくれた方が性根が叩き治って良いわ」
母親はマグカップからコーヒーを啜り、信じられないことを口にした。
「でも、お母さんは私が息子さんを殴ったことをお怒りになっていたのでは?」
おずおずと問うと、母親は豪快に笑った。
「そりゃ、一年のときの先生のような、いけ好かない鼻持ちならないヤツだったら、あたしも怒ったけどさ。あんたみたいに可愛い娘さんが来て殊勝に謝られたら、怒る気も失せるよ。それに、こう見えて、あたし、人を見る眼だけはあるの。若い中から苦労だけは人の何十倍もしてきたから、その人の眼を見ただけで、どんな人が判るもんね。あんたの眼は星を映した夜空のように綺麗、澄んでる。だから、息子を何の理由もなく殴ったりはしないと判るよ」