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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
「女の子に乱暴は許さないよ」
母親の声には頓着せず、長瀬は心優を引きずるようにして歩いていく。
「離して、そんなに引っ張ったら、痛いわ」
その声で、長瀬は我に返ったようだ。心優の細い手首からまるで熱いものに触れたようにパッと手を放し、彼女を鋭い瞳で射貫いた。
「お袋と何を話した? それから、何を聞いたんだ」
矢継ぎ早の質問に、心優は眼を見開いた。
「大学進学のことよ」
次の瞬間、怒声が響いた。
「余計なことをするなッ」
あまりの剣幕に、心優は竦み上がった。蒼褪め、身体を震わせる心優に気づいて、彼は心優の方に手を伸ばし掛けてまた引っこめた。
「ごめん、先生。俺、先生を怖がらせるつもりはないんだ。けど、もうこれ以上、俺に構わないでくれよ。俺とお袋は今までも誰の力も借りずに自分たちでやってきた。今更、今の生活を他人にひっかき回されたくはない」
母親の声には頓着せず、長瀬は心優を引きずるようにして歩いていく。
「離して、そんなに引っ張ったら、痛いわ」
その声で、長瀬は我に返ったようだ。心優の細い手首からまるで熱いものに触れたようにパッと手を放し、彼女を鋭い瞳で射貫いた。
「お袋と何を話した? それから、何を聞いたんだ」
矢継ぎ早の質問に、心優は眼を見開いた。
「大学進学のことよ」
次の瞬間、怒声が響いた。
「余計なことをするなッ」
あまりの剣幕に、心優は竦み上がった。蒼褪め、身体を震わせる心優に気づいて、彼は心優の方に手を伸ばし掛けてまた引っこめた。
「ごめん、先生。俺、先生を怖がらせるつもりはないんだ。けど、もうこれ以上、俺に構わないでくれよ。俺とお袋は今までも誰の力も借りずに自分たちでやってきた。今更、今の生活を他人にひっかき回されたくはない」