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独占欲に捕らわれて
第7章 苦悩
「日本はヨーロッパと違って、湿度が高い国だからね。カビが出来やすいから、バスタブの下にある空間はすぐに汚れる。それに4つの足で支えるから、普通のお風呂よりどうしても床に負担がかかる。日本で猫足バスタブをやりたいんなら、まずは床の補強工事をしないといけない」
「めんどうなのね……」
「めんどうなだけならまだしも、追い炊きも出来なければお湯張りも手動だから、不便なんだよねぇ……」
紅玲は残念そうに言う。
「いいとこなしじゃない……」
千聖の言葉に、紅玲は頷く。

「そう。だから日本のホテルで、猫足バスタブにお目にかかる日が来るだなんて思わなかったよ」
「私も。フィクションの中でしか見ることないと思ってた。お湯が溜まってるか、見てくるわ」
「うん、お願いね」
浴室へ行くと、お湯は半分近く溜まっていた。
「長々と猫足バスタブ談議していたと思ったんだけど……」

浴室から出ると、すぐ近くにある洗面台の収納スペースへ目をやる。そこにはタオルやバスローブなどがある。
(また変なの置いてありそう……)
前回の襦袢を思い出し、千聖はバスローブを出して広げた。
「なにこれ……」
1着はシルクのように艶やかな素材で出来た、灰色がかったバスローブ。もう1着は白いレースがふんだんに使われた、真っ白なネグリジェだ。

「チサちゃん、どうかした?」
なかなか戻らない千聖を心配した紅玲が、様子を見に来る。
「見てよ、これ……」
千聖がネグリジェを見せると、紅玲は失笑した。
「さすがに2着ともそれっていうのはないでしょ?」
「私、こっちがいい」
バスローブを見せながら言うと、紅玲はネグリジェを千聖の躯にあてがう。

「チサちゃんには、こっちのほうが似合うよ。すっごく可愛い」
「こういうのは、優奈の趣味なんだけど……」
千聖はネグリジェをつまみ上げながら言う。
「確か、ロリィタちゃんだっけ?」
「そうよ……」
千聖はバスローブを畳みながら言う。
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