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ひと夏の恋……そして……
第5章 運命のいたずら

「そう言えば真和のお迎えはいいのかい?」

「うん。途中で、ちーちゃんママに連絡して預かってもらってる……これ食べたら迎えに行かなきゃ」

いつまでも預けているわけにもいかず、賄を食べて真和を迎えに行けば満面な笑顔で迎えてくれる。
この笑顔を見ると一日の疲れなど一瞬にして吹き飛んでしまう。
それだけ真和は私にとってかけがえのない存在で、私の命より大切な存在だった。
だから自分の幸せより真和の幸せを一番に考えてしまう。
それを夏樹も理解してくれているから上手くやっていけると思っている。
そんなことを考えていると無性に夏樹に会いたくなる。
毎日会っているというのにすぐに会いたくなるほど私は夏樹に夢中で愛おしい存在だった。
こんなに幸せでいいのだろうかと怖くなるぐらい、今の私は幸せに包まれていた。



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