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ひと夏の恋……そして……
第5章 運命のいたずら
『近くに真和いる?いるなら変わって』
夏樹に言われて真和に夏樹から電話だと告げると、嬉しそうに夏樹と話し始めた。
保育園であったこと、ちーちゃんと遊んだこと、そして私と海辺で遊んでいることを告げる。
それは真和が夏樹とお風呂に入っている時に話す内容と同じだった。
「またお電話してもいい?――うん、わかった。なつ兄ちゃん、早く帰ってきてね。また僕と一緒に寝ようね」
最後にそう約束をして私に変わった真和は、また遊び始めた。
その姿を見ながら少しの間だけ夏樹と話を続けた。
『今日も保育園楽しかったみたいだな』
「保育園よりも、ちーちゃん家で長いこと一緒にいられたことがうれしいのよ。真和はちーちゃん一筋なんだからね」
『そうだな。血は繋がってなくても俺と性格が似てるよな』
「性格?どういうこと?」
意味が分からず聞けば、顔を赤くするような事をさらりと言葉にする。
それは耳元で囁かれているようでドキドキした。