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ひと夏の恋……そして……
第6章 忘れられない夏
「ゾワゾワするんだ。感じてくれてうれしいよ」
「感じる……?」
「ああ、気持ち良くなるって事だ。まだ序の口だけどな」
そう言いながらすりつぶす指は動いたままで、ゾワゾワする感覚が消えることはなかった。
「夏樹っ」
「どうした?」
「序の口って……もっと他にも……するの?」
ゾワゾワする感覚は話すのにもやっとで、変な声が出ないように言葉にするのは難しかった。
何も知らない私でも、それが恥ずかしい声だということだけは何となく分かっていて必死に我慢した。
「ああ。今のゾワゾワに比べ物にならないぐらいのな。今年の夏は始まったばかりだ、1か月かけていろいろと教えてやるよ。だから今日はこれだけな。耳と乳首だけでよがってる真緒だけで十分だからな」
夏樹の言っている言葉の半分も理解できなかったけど、この夏はずっと夏樹と共に過ごしてエッチな事を全て教えてもらえるんだという事だけは理解した。
その中に私の初めてを夏樹に捧げることも含まれているのかも知れないと思うと恥ずかしくて、夏樹の胸に顔を埋めて顔を見られないようにした。