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ひと夏の恋……そして……
第7章 揺れ動く私の心
「今日はゆっくりと休んでなさいよ。和泉ちゃんのところにも行っちゃダメよ」
「分かってるよ」
「本当に分かってる?抜け出したりしたらただじゃおかないわよ」
「分かってるって。今のままだと夏樹の家にさえたどり着けないよ」
「だったらいいけど、何かあったら声をかけるのよ」
心配そうな顔をしながら叔母さんはお店に戻っていった。
元気だけが取り柄だと思っていた私は、知らず知らずのうちに無理をしていたようで体調を崩して寝込むはめになった。
朝起きてから気怠い感じはあったけど、気のせいだと思ってお店に出たのが間違いだった。
立ち眩みと寒気に襲われ熱を測れば38度も熱があり、熱があると分かれば疲れが一気に襲い今に至る。
昨日、和泉と一緒に寝てしまったのはこの兆候だったのかもしれないと思いながら目を閉じるとすぐに眠りに落ち、次に目が覚めた時には辺りは真っ暗になっていた。