この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ひと夏の恋……そして……
第7章 揺れ動く私の心
「和泉!あっちの壁までだからね。用意はいい?」
「いいよ」
「じゃあ行くよ。よ~い、ドン」
私の掛け声と共に足音を立てながら一番奥の壁まで競争をした。
「やったね。また私の勝ち!!」
「これで真緒には勝てないって」
後から到着した和泉は息を切らしながら汗を拭った。
何回もするわけにも行かないから3回の競争でやめて、和泉と話をしながら廊下を拭くことにする。
自分でできることはなんでもしようと和泉と決めてから、民宿内を徹底的に掃除することに決めた。
もちろん毎日掃除はしていても、奥まったところや見えないところは手が回らないのか誇りがかぶってたりする。
そこを徹底的にしようと決め、はじめに廊下をピカピカに磨くことから始まった。
長い廊下をただ拭くだけでは面白くないと、TVでみたことのある拭き競争をすることになった。
もちろん全勝は私で和泉が私に勝つことはなかった。
だけど細かい仕事になると和泉の方が器用で難なくこなしてく。
だから私と和泉は良いコンビで楽しんで掃除をすることができた。