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ひと夏の恋……そして……
第8章 彼との深まる愛
「どうしたの?イヤだった?」
その言葉に首を横に振ると、和泉は耳元で小さな声で囁いてくる。
「だったら、もっと気持ちよくなりたい?」
吐息の中に混ざり合う和泉の声、それが妖しくも私を興奮させ頷いた。
「んっ、わかった」
一度軽くキスをしてくれた和泉はTシャツを脱いだ。
夏樹程筋肉質ではないけど、きれいな身体をしていて自然と手が伸びて胸板をなぞった。
「ひ弱だよね」
「そんな事ないよ。きれいな身体してる。私の方がお肉がついていて恥ずかしいよ」
「そうかな?痩せているより、それなりにぽっちゃりしているほうが僕は好みだけどな。抱きしめて気持ちがいいし、安心する」
そういいながらお互いに裸のまま抱き合った。
服越しではなく直接触れる肌は暖かくて安心する。
誰も来ることのない林の中だけど、不思議と怖さはない。
それは和泉が一緒だから、和泉と一緒だから怖くなかった。