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ひと夏の恋……そして……
第2章 逃げてきた場所
砂浜に上がると、男性は風になびいている髪の毛を耳にかけながらのぞき込んできた。
「真緒ちゃんかな??」
名前を呼ばれて驚いて顔を上げると男性はやさしく微笑んで、羽織っていたパーカーを肩からかけてくれた。
「マリさんに似てるからすぐに分かったよ」
叔母さんの名前を出されて余計に驚いていると、男性はポケットからスマホを取り出してどこかに電話を始めた。
「マリさん?真緒ちゃん見つけたから安心して……とりあえず連れて帰るからさ。待っててよ」
電話の相手は叔母さんのようで、少し会話をして電話は切れた。
そして男性は私の手を握りって歩き出した。
父や兄以外の男性と手を繋ぐのは初めてでドキドキする。
「あっ……あのっ……手っ……」
それだけ口にすると、男性は一度手元に視線を向けた後、楽しそうにクスクスと笑う。
「手を離したらいなくなっちゃうだろう?だから離さないよ。マリさんに引き渡すまでが俺の役目だから」
言葉通り叔母さんの店に着くまで繋がれた手が離れることはなかった。
「真緒ちゃんかな??」
名前を呼ばれて驚いて顔を上げると男性はやさしく微笑んで、羽織っていたパーカーを肩からかけてくれた。
「マリさんに似てるからすぐに分かったよ」
叔母さんの名前を出されて余計に驚いていると、男性はポケットからスマホを取り出してどこかに電話を始めた。
「マリさん?真緒ちゃん見つけたから安心して……とりあえず連れて帰るからさ。待っててよ」
電話の相手は叔母さんのようで、少し会話をして電話は切れた。
そして男性は私の手を握りって歩き出した。
父や兄以外の男性と手を繋ぐのは初めてでドキドキする。
「あっ……あのっ……手っ……」
それだけ口にすると、男性は一度手元に視線を向けた後、楽しそうにクスクスと笑う。
「手を離したらいなくなっちゃうだろう?だから離さないよ。マリさんに引き渡すまでが俺の役目だから」
言葉通り叔母さんの店に着くまで繋がれた手が離れることはなかった。